トルコリラとトルコ株価指数ETFへの逆張り投資を考える。

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昨日のインド債権投資の話から引き続き、今回はトルコ投資について考察みよう。

トルコの街並み

まずはトルコ投資の現状について。逆張りするには現状把握と分析が必須だ。

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トルコリラの対ドル相場は2018年8月10日、20%以上の急落に見舞われ、過去最安値を記録。
他の新興国通貨にも波及し、アルゼンチンのペソやロシアのルーブル、南アフリカのランドなども急落した。
いわゆる『トルコショック』である。

トルコリラ急落の要因はエルドアン大統領の強権政治を投資家が嫌気したことだと言われているが、それより以前、米国が金融緩和を終え、利上げを開始したことで新興国通貨は下落を始めていた。
そこでこの騒ぎだ。トルコは現在、かつてのロシア危機やアルゼンチンのデフォルトのような危機にまで至ってないが、今後IMFが介入するような通貨危機に陥る可能性は否定できない。

通貨への信用が無くなれば、トルコ経済は大混乱になるだろう。

トルコはインフレ率が高く、2010年以降のインフレ率は平均8%強。政策目標である5%へ収束させるに至ってない。
また、外貨預金率も高く、外貨預金だけでなく主にユーロをタンス預金している市民が多いという。
それほどトルコリラに対する信用は薄いということが言える。

しかし、もしトルコの強権政治が終わり、トルコリラへの信用が復活したとしたらどうだろう?
政情不安や高いインフレ率がすぐに解消されるとは思えないが、長期的に見て改善する可能性はあると見ている。

もう一つ、トルコが取りうるシナリオとして考えられるのはユーロの導入だが、もし政権交代があり、親ユーロ圏の政権が出現したらトルコは変わるだろうか。
イスラム圏という宗教の壁をそう易々と超えられるとは思えないが、トルコは欧州への玄関口であり、サッカーのトルコ代表のように欧州で活躍する人も多くなってきていると聞く。

おそらく若者たちの夢は欧米への進出であり、成功だと思うが、伝統的なイスラム社会という壁が存在するのは確かだ。
ファティ・アキンやヌリ・ビルゲ・ジェイランのように欧州で高く評価される映画監督もおり、欧州とイスラムの狭間で揺れるトルコが今注目されている。

長期投資もやはり投資に入るタイミングというものが大事だと思うが、そのタイミングを測る意味で今後のトルコ情勢は興味深い。
引き続き、当ブログではトルコ情勢を追っていくつもりだ。