はたらくを面白く。今をときめく”Wantedly ウォンテッドリー”への長期投資を考える。

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ウォンテッドリー

こんにちは。厳冬の季節が終わり、ようやく春が近づいてきましたね。

いかがお過ごしでしょうか?

今回は”ウォンテッドリー”というビジネスSNSを運営していて東証マザーズに上場している、いわゆるグロースと呼ばれる成長株についての記事をまとめてみました。

2022年の株式市場の見立て。

昨今はアメリカのFRBが利上げに動き、ロシアとウクライナの情勢の変化もあってアメリカ株が下げている中、日本の日経平均株価も下げています。

中でも新興市場と呼ばれるマザーズ市場の株価の下げは突出しており、株式市場は混迷を深めています。

ぼくの見立てでは、昨今の株価の下落は序章に過ぎず、もしかしたら2008年のリーマンショック以来の暴落相場が訪れるのではないか、と危惧しています。

世界中で物価が高騰しインフレが起こる中、中央銀行の利上げにより景気が冷え込む恐れがあり、中でも政府の債務残高の急上昇は危険なサインです。

これは今後、暴落が起こった時、政府による効果的な施策が打ちにくいという事を意味しており、コロナ禍における財政出動もかなり逼迫している状況なのではないか、と考えています。

今後1年間に世界経済の正念場が訪れる、と予想してますが、それでも相場は続いていきます。

むしろ、下落局面で下げた株に買いを入れる事こそが長期投資家の真骨頂です。

そういう意味では今後1年間でじっくりと銘柄を吟味して機会を待ち、暴落の底値で買いを入れる準備をしておくに越したことはありません。

もしも暴落しなかった場合。

これも想定してますが、調整局面は必ず来るのでその機会を待ち買いを入れれば良いだけです。

特に東証マザーズのような新興市場の株の場合、下落局面では大型株よりも下げることが多いです。

逆にいえばお買い得な価格で欲しい銘柄の株を買えるチャンスなので、じっくりその機会を待ちましょう。

Wantedly ウォンテッドリーとはどんな会社なのか?

Wantedly(ウォンテッドリー)は、「シゴトでココロオドル」を合言葉に2012年にスタートしたビジネスSNSです。

当初はフェイスブックの個人情報を利用して会社訪問マッチングサービスを行っていました。

創業社長の仲 暁子さんはフェイスブックの日本支社の立ち上げメンバーの一人で、そのツテでソーシャルネットワーキングサービスを始めたと言います。

仲さんは小学校のときにアメリカに1年、また、ニュージーランドの高校に3年間留学していた経験があり、英語が堪能で世界的な広い視野を持っています。

2022年の今日、まだ37歳と若い新進気鋭の起業家です。

また、仲さんは京都大学経済学部卒で、プログラミングにも精通しているかっこいいビジネスパーソンです。

メディアにけっこう露出してますし、ミレニアム世代に向けて本も2冊出してますので興味のある方は読んでみては。

Wantedly(ウォンテッドリー) はWeb業界の求人に主に利用されており、2021年4月には利用者が300万人、登録会社数は4万社を超えました。

会社訪問サービスであるWantedly Visitは従来の給料や福利厚生などの待遇や条件ではなく、やりがいやビジョンへの共感を主眼にしたサービス作りを行っており、既存の求人情報サイトとは違ったアプローチを取っており、他社との差別化を図ってます。

また、Wantedly Peopleという人脈・名刺管理アプリは名刺でつながった相手の情報をもっとよく知るためにプロフィールを検索したり出来るサービスです。

従来は名刺を配ったりもらったりするだけで完結していた人間関係の広がりをより深めるためのサービスだと言えます。

この2つの2大サービスを軸により企業とのエンゲージメントを高める事業として、2020年に 「Perk(複利厚生)」「Internal Story(社内報)」「Pulse(コンディション・マネジメント)」 の3つのサービスを新たにリリースしており、今後の展開が楽しみです。

ウォンテッドリーの直近5年間の決算と株価

ウォンテッドリーの直近の決算は2022年度8月期の第1四半期決算です。

前年同期に比べて営業収益(売り上げ)で36.5%増、営業利益が22.4%増、経常利益が22.1%増、純利益が18.1%増となっており、決算発表前から株価は右上がりでしたが、決算発表数営業日後、株価は下落に転じてます。

それは日経平均やマザーズ指数などが軒並み下げている影響であり、一時的な下落だと思いますが、しばらくは予断が許さない状況が続きそうです。

売り上げはコロナ禍で少し伸び悩んでいますが、広告費などのコスト減により営業利益は安定して上がっており、純利益も右肩上がりの成長を遂げてます。

ただし、2017年にマザーズに上場したばかりの若い会社であり、今後を慎重に見定める必要があります。

ウォンテッドリーの総資産と純資産は順調に伸びているようです。

コロナ禍であっても高い成長力を維持していることはすごい事です。

ウォンテッドリーの収益構造

ウォンテッドリーはいわゆるSaas(Software aa Service)企業なので、基本プランによるストック収益とオプション収益によるフロー収益の2つに収益に分類されます。

2022年第1四半期はストック収益、フロー収益とも順調に伸び、コロナ禍での収益の低下をだいぶ軽減できたようです。

グラフを見てもらえれば分かりますが、2020年の第2クォーターからの下落基調が3期後の2021年の第1クォーターには上昇に転じてます。

これはウォンテッドリーが外部要因による状況の変化に柔軟に対応できる証拠と言えます。

今後も状況の変化がたびたびあると思いますが、そのたびに決算説明書を読んで状況を確認すれば安心です。

販管費は2021年の第4クォーターにエンゲージメント広告費がいつもより多く計上されてますが、営業収益が増えても人件費は低く抑えられており、売り上げ高のスケールが大きくなっても販管費が低いままのSaas起業特有のメリットを享受している、と言えるでしょう。

営業利益はコロナ禍であっても右肩上がりの成長曲線を描いてます。

営業利益率については広告宣伝費を除いた営業利益率はかなり高く、Saas企業に特徴的な初期における広告宣伝費の販管費の割合の高さは致し方ないところがあります。

また、初期に広告宣伝費をかけてメルカリのように市場を独占できれば、より大きな成長が見込めるでしょう。

Wantedly(ウォンテッドリー)の競合他社との比較

LinkedInリンクトイン)・・・世界で8億人以上(2022年現在)が使っていると言われている世界最大級のビジネスSNSです。日本での利用者数は現在280万人を突破しています。

フェイスブックとよく似たインターフェースをしていますが、フェイスブックとの相違点は職務経歴書を入れられることです。

リンクトインは海外で名刺がわりに使われています。

ウォンテッドリーでいえば、Wantedly Peopleがそれに当たります。

【主な利用国】

  • アメリカ:1億7000万人
  • ヨーロッパ: 1億6000万人
  • インド :7000万人

【リンクトインが掲げているビジョンやミッション】

  • ミッション:世界の人々をつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつける
  • ビジョン:世界で働くすべての人のために、経済的なチャンスを作り出す

パナソニックや楽天、Denaなど世界で活躍するグローバル企業はリンクトインを使って北米などで採用を行っています。

また、リンクトインはバイリンガルに強く、日本に移住可能か、というフィルターもあるため、日本に移住して働きたいバイリンガルに必須のツールです。

日本ではフェイスブックやツィッターほどビジネスSNSはまだ一般的ではなく、国内限定であればウォンテッドリーに十分勝機がある、と言えます。

リンクトインはウォンテッドリーにとって強力なライバルですが、「ビジネスSNSを日本に普及する」という大義では双方にメリットがあります。

Bizreach(ビズリーチ)・・・ビズリーチはウォンテッドリーと同じくダイレクト・リクルーティング機能を持っています。

ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)とは、従来のように、募集や紹介を待つ採用方式ではなく、Facebookなどのソーシャルネットワークや、人材バンク、写真紹介などから必要な人材に企業側からコンタクトをとる手法です。

https://www.itreview.jp/categories/directrecruiting

ビズリーチのスカウト可能会員数は2022年現在、138万人を超えており、伸び続けてます。

ビズリーチは転職活動を行っている人向けのサービスなので、まだ就職活動を行ってない潜在転職者層も含まれるウォンテッドリーとは少し違いますが、どちらも転職活動を進める利用企業に向けたサービスであるため、利用企業層は重複していると想定されます。

ビズリーチはユーザー審査があり、職務履歴や年収などの基準が満たないと登録ができません。

また、旧帝大や早慶、MARCH以上など高難易度の大学出身者の登録が多いという特徴もあります。

ビズリーチのサイトはとても使いやすいUI(ユーザーインターフェース)なので高学歴・高所得者層にうまくリーチしています。

EIGHT(エイト)・・・今やユーザー数は200万人を超える名刺管理アプリ「Eight(エイト)」。無料で始められることに加えて、名刺登録が簡単と評判のアプリです。

「Eight」の運営会社は、テレビCMでも知られる名刺管理ツール「Sansan」を提供しているSansan株式会社です。もともと「Eight」は個人向け、「Sansan」は法人向けとして棲み分けていましたが、2017年には「Eight企業向けプレミアム」を追加しました。「Eight」で個人管理してきた名刺も、社内共有や社内一元管理ができるようになりました。こうした経緯もあって、「Eight」は個人向けから企業向けへと移行がしやすくなっています。

https://saas.imitsu.jp/cn-0207

EIGHTとWantedly Peopleはよく似た名刺管理サービスですが、少し違いがあります。

どのように違うのかは下記のリンクを参照してみてください。

Eight vs Wantedly People ― 達人おすすめの名刺管理術を徹底討論
EightやWantedly Peopleなど名刺管理アプリを選ぶポイント、おすすめの使い方をITの達人が徹底討論。使ってみたいけど、何を選んでいいかわからない、使いこなすのが難しそうという方におすすめです。

Wantedly(ウォンテッドリー)に参入障壁はあるのか?

ビジネスSNSというカテゴリーではリンクトインとウォンテッドリーの国内2強と言えるでしょう。

導入企業は両者にとって競合している会社が多いと思いますが、ウォンテッドリーのユーザー層の多くはミレニアム世代(20~30代)のエンジニアで、リンクトインとの差別化が出来ています。

SNSはフェイスブックやツィッターの例を見るようにどこか1社が市場を独占する可能性が高いカテゴリーです。

ウォンテッドリーがラインやメルカリのように独占企業に成長できるのかどうかは正直、今のところ分かりません。

しかし、ニッチ層をまずは開拓してブランドを確立した先に大きな市場を目指す、というウォンテッドリーの基本戦略は支持できますし、リンクトインのような世界的な企業に対しても引けを取らないビジョンの明確さがあります。

ビジネスSNSの分野は日本ではまだ未開拓で、先行しているアメリカやヨーロッパをみる限りでは今後、メジャーになっていく可能性は高いです。

ウォンテッドリーは日本での一般的な認知度で先行している企業なので、ビジネスSNSの分野でもし競合他社が増えたとしても勝利する可能性は高く、実質リンクトインとのシェア争いに勝てるかどうかが焦点になります。

おそらく、『ビジネスSNS』というカテゴリーが日本で確立するまでの間は両者は共闘関係にあるといえ、衝突は浅いでしょうが、ひとたびビジネスSNSがメジャーになれば、衝突は避けられないでしょう。

Wantedly(ウォンテッドリー)は市場を独占できるのか?

先にも書いたように、SNSは市場を独占できれば勝者、出来なければ敗者という分かりやすい分野です。

それは先行のSNSであるミクシィの例をみれば一目瞭然ですが、ミクシィはSNSとしては一時のトレンドに過ぎませんでしたが、その後、スマホゲームの分野で成功を収めてます。

ウォンテッドリーも他業種へ変化していく可能性はありますし、日本におけるラインのようにSNSで成功を収める可能性もあります。

その点でキーになるのは、ある分野で独占的な企業になれるかどうか、です。

それはpaypal創業者のひとり、ピーター・テイルが言うように「タテに独占しろ」がポイントになります。

「タテだ。タテに独占しろ」 Paypal創業者ピーター・ティールが語る、10年後も勝てるビジネスのつくりかた
オンライン決済サービスPaypalを創業し、投資家としてもシリコンバレーで絶大な影響力をもつPeter Thiel(ピーター・ティール)氏が起業家育成講義に登場。科学者が仕事に見合った報酬を得ていない一方で、なぜソフトウェア業界の成功者は巨万の富を築けるのか? 「市場の独占」という視点から、仕事と報酬の関係性について語...

ウォンテッドリーは独自のビジョンを持ち、限界費用の少ないSaas企業です。

世界という市場の中では『リンクトイン』という巨人に勝つのは並大抵のことではないですが、国内市場に限って言えば勝機は十分にあります。

ウォンテッドリーの今後の動向をしっかりと見守り、しかるべくのちに投資するかどうか判断したいところです。

ヒトに投資する。

ウォンテッドリーという会社をぼくが注目するようになったのは、創業者でありCEOである、仲暁子の存在をyoutubeで知ったからです。

それから、仲さんが出している2つの書籍、「ココロオドル仕事を見つける方法」と「ミレニアル起業家の 新モノづくり論」を読んで共感をしたのがきっかけで興味を搔き立てられました。

ぼくはミレニアム世代じゃないですが、ミレニアム世代が何を考え、何を成していくのか、は興味が非常にあります。

そういう意味で 仲暁子 さんの頭の中(世界観)がウォンテッドリーという会社のビジョンであり、成功のカギになっているのは疑いようがありません。

長期投資を行う上で社長のビジョンは書くまでもなく重要です。

20年後この会社はどのように成長していくのか、また数多の企業のように無くなってしまうのか、はひとえに社長の手腕にかかっています。

優れたビジョンを持ち、行動力のある起業家を応援し、その企業の一部を所有できる株式投資は魅力的です。

また、投資を通してヒトを知る良いきっかけにもなります。

ぜひ、長期投資をする上で「ヒト」をまずは軸にして投資をするかどうかの判断の基準にしてみてください。

「ヒト」を信じて「ヒト」に投資するならば、多少株価が上下したくらいでは揺るがない確かな信念をもって投資できると思います。

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